【12月14日 AFP】コンゴ民主共和国の軍事法廷は13日、生後8か月の乳児を含む子ども約40人に性的暴行を加えた同国東部の民兵11人に対し、人道に対する罪で終身刑を言い渡した。

 終身刑が下ったのは、南キブ(South Kivu)州議員で、スワヒリ語で「イエス(Jesus)の軍」を意味する民兵組織「ジェイシ・ヤ・イエス(Djeshi ya Yesu)」を率いるフレデリック・バツミケ(Frederic Batumike)被告と同組織所属とされる10人。

 被害者は生後8か月から12歳までの乳幼児や少女らで、2013年から昨年までの間に拉致され、レイプを受けた。同国で以前から問題に警鐘を鳴らしているデニ・ムクウェゲ(Denis Mukwege)医師によると、暴行事件の多くは夜間に発生していたという。

 バツミケ被告ら11人に対する裁判は、同州カブミュ(Kavumu)で先月9日に始まった。この日大勢の傍聴者が詰め掛けた法廷で、レイプおよび殺人の人道に対する罪で被告らに終身刑が言い渡され、結審を迎えた。

 非政府組織(NGO)の人権のための医師団(PHR)は今回の判決について、「コンゴのレイプ犯らはあまりに長い間、自らを無敵と考えていた」と指摘し、「ゆっくりとではあるが、必ずしも罰されずには済まないことを示す兆しがある」と評価した。(c)AFP