ヒップホップ界の大物、ラッセル・シモンズさんにレイプ疑惑 女性3人が訴え 米紙
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【12月14日 AFP】米ヒップホップ界の大物ラッセル・シモンズ(Russell Simmons)さん(60)にレイプされたと、少なくとも3人の女性が訴えていることが、13日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)の報道で明らかとなった。音楽プロデューサーで企業家でもあるシモンズさんは最近、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)疑惑が報じられたことを受け、自身の事業からの撤退を表明していた。
1980年代から90年代にあったとされるレイプ疑惑について、シモンズさんはこれを否定した上で、虐待的な男性たちに対して声を上げている女性たちへの支持を表明した。
シモンズさんは先月30日、2人の女性からセクハラを告発されたことを受け、自身の事業から撤退することを表明。シモンズさんはこのセクハラ疑惑についても否定している。
しかしニューヨーク・タイムズ紙の記事によると、非常に大きな影響力を持つ音楽レーベル「デフ・ジャム・レコーディングス(Def Jam Recordings)」の共同創設者であるシモンズさんが、音楽業界に入ってくる女性を日常的に食い物にしていた疑いがあるという。
マドンナ(Madonna)やブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)のバックアップシンガーを務めたこともあるティナ・ベイカー(Tina Baker)さんは、1990年か1991年頃に当時マネジャーだったシモンズさんに自宅アパートに誘われたとニューヨーク・タイムズ紙に語っている。
またベイカーさんは同紙に対し、シモンズさんからベッドに押さえつけられ、レイプされたと告白。同紙はベイカーさんの発言について、ベイカーさんの元夫や療法士を含む4人が認めていると伝えている。
ベイカーさんはさらに、それ以降、自分の殻に閉じこもるようになってしまったと明かし、「約9年間、男性と性交渉できなかった」と語っている。(c)AFP