ハリー・ポッターはどこ? 子どもを星好きにする「新星座」考案
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【12月14日 AFP】英国の天文学者らがこのほど、人気児童小説の主人公ハリー・ポッター(Harry Potter)や陸上短距離選手のウサイン・ボルト(Usain Bolt)さんといった現代の著名な人物から着想を得た新しい星座8個を考案した。宇宙の星の配置について子どもたちに学んでもらうのが狙いだという。
この新たな星座8個は、英国で開催の青少年向け科学教育イベント「ビッグバン・フェア(Big Bang Fair)」が英バーミンガム大学(University of Birmingham)の天文学者チームと協力し、プロジェクト「Look Up to The Stars(星を見上げよう)」のために考案した。
今回提案された星座には、ハリー・ポッターの眼鏡、テニス界のスーパースター、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)選手のラケット、英宇宙飛行士ティム・ピーク(Tim Peake)氏の宇宙船、英動物学者デービッド・アッテンボロー(David Attenborough)氏のシロナガスクジラ、2014年にノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞したパキスタン人のマララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さんの本などが含まれている。
8個の星座を考案した目的についてビッグバン・フェアは、「より多くの若者に宇宙に興味を持ってもらうため」としており、従来の星座は黄道十二宮や古代のギリシャ神話やローマ神話の登場人物に基づくもので、「現代の子どもたちに星空を見上げる気を起こさせるのに必ずしも成功しているとは言い難い」と指摘した。
ビッグバン・フェアが引用したある調査では、7~19歳の若者の29%が、古典的な星座を一つも認識できないと答えたことが明らかになっている。また子どもの72%は夜に星座を探したことが一度もないと答えたという。
バーミンガム大のチームを率いたエマ・ウィレット(Emma Willett)氏は、「あらゆる年齢層の人々にとって、これらの新星座が宇宙や天文学に興味を抱くきっかけになることを心から期待している」とコメントを寄せた。(c)AFP