コンゴで子ども40万人以上が餓死する恐れ、栄養失調深刻 ユニセフ
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【12月12日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は12日、コンゴ民主共和国で40万人以上の子どもが深刻な栄養失調状態にあり、緊急支援が行われない限り数か月で餓死する恐れがあると警告した。
餓死の危機は貧困と武力衝突にあえぐ同国の南西部に位置するカサイ(Kasai)地方で広まっている。
ユニセフは、18か月にわたる襲撃や殺人、大規模な避難民の発生、農業の低迷などが小さな子どもたちの生活に悲惨な影響を与えている状況の中、「少なくとも40万人の5歳未満の子どもが急性栄養失調に苦しんでおり、医療や栄養の緊急支援がない限り来年には餓死するだろう」と単刀直入に訴えた。
一部の地域の治安は安定化し、避難民らは元の居住区に戻り始めているが、深刻な栄養失調状態に陥っている75万人以上の人たちの中で最も貧窮した状態にあるのは子どもたちだという。
ユニセフ・コンゴ民主共和国事務所のタジュディーン・オイウェイル(Tajudeen Oyewale)代表代理は「何か月にもわたって多くの家族が厳しい避難生活を強いられていることが、カサイ地方の深刻な栄養失調や不安定な食料供給をもたらした」と指摘した。(c)AFP