【12月13日 AFP】ロシア・オリンピック委員会(ROC)のアレクサンドル・ジューコフ(Alexander Zhukov)会長は12日、国家ぐるみのドーピングを指摘され、同国が代表チームとしての参加を禁止された2018年平昌冬季五輪について、選手の個人資格での出場を認める意向を示した。

 国際オリンピック委員会(IOC)から委員資格を停止されているROCのジューコフ会長は、モスクワで記者会見を開き、「われわれの意見は一致している。選手は韓国へ行き、ロシアに勝利を持ち帰る必要がある。選手は五輪参加の意思を表明している」と話した。

「ROCは全選手の意思を尊重する。そしてあらゆる手段を講じて、大会に参加する選手はもちろん、参加を拒否される選手、招待を受けられない選手を資金、法律、スポーツの各方面で支援する」

 IOCは前週、2014年のソチ冬季五輪で国家ぐるみの組織的なドーピングが行われていたことを理由に、ロシアの平昌大会参加禁止を決めた。そして、厳しい条件を満たした「クリーンな」選手だけが、「ロシア出身の五輪選手」として五輪旗の下での出場を認められると発表した。

 ジューコフ会長によれば、ロシア側はスイスのローザンヌ(Lausanne)へ使節を送り、15日に出場の条件について話し合うという。同氏によれば、平昌五輪には200人ほどのロシア選手が出場できる見込みだという。(c)AFP