20人でピアノ連弾に成功、世界新記録 ボスニア分裂に平和メッセージ
発信地:サラエボ/ボスニア・ヘルツェゴビナ
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ボスニア・ヘルツェゴビナ
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【12月13日 AFP】ボスニア・ヘルツェゴビナで12日、子ども18人と音楽教師2人がピアノ1台を使った連弾に成功し、世界記録を更新した。膝立ちになったり、ピアノの上に腹ばいになったりしながら鍵盤に手を伸ばす子どもの姿も見られた。
使用された曲はフランスの作曲家アルベール・ラビニャック(Albert Lavignac)が19世紀後半に作曲したピアノ1台8手連弾曲「ギャロップ・マーチ(Galop-Marche)」。参加者らはこの日のために、3か月間練習を重ねてきた。
この催しは1992~1995年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の戦火で焼け落ち、後に修復された首都サラエボの市庁舎で行われた。
参加者らは片手だけを使って曲を演奏し、2014年にイタリアの若者18人が樹立した記録を破った。現在はギネス世界記録(Guinness World Records)の公認待ちだ。
演奏にはクロアチア人とイスラム教徒、セルビア人の9~15歳の子どもたちが参加。イベントに向けた準備を主導した音楽教師のイバ・パシッチ(Iva Pasic)さんは、このコンサートはいまだ分裂状態にあるボスニアにおける「平和、愛、友情のメッセージ」だと語った。(c)AFP