【12月12日 AFP】米連邦裁判所は11日、心と体の性別が一致しないトランスジェンダー(性別越境者)の新兵の米軍入隊再開の一時差し止めを求めたドナルド・トランプ(Donald Trump)政権の請求を退けた。これにより、来年1月1日から新規入隊が再開される見通しとなった。

 トランプ大統領は今年7月ツイッター(Twitter)で、トランスジェンダーの人々は米軍の「いかなる役務」に就くことも認めないと投稿し、抗議の嵐を巻き起こした。トランプ氏は後にトランスジェンダー入隊禁止を定めた大統領覚書に署名。現役軍人らや権利団体はこれを不当として、直ちに提訴していた。

 司法省は先週、裁判が終わるまで来年1月1日の期限を遅らせるよう連邦裁判所に求めていたが、裁判所はこの申し立てを却下。トランプ氏への打撃として受け止められる決定を下した。(c)AFP