【12月13日 CNS】世界各国の「インターネット発展指数」は、米、中、韓が上位3か国を占めていることが、『世界インターネット発展報告2017』で明らかになった。同報告はこのほど初めてまとめられ、中国・浙江省(Zhejiang)で行われた第4回世界インターネット会議(World Internet Conference)烏鎮サミットで発表された。

 同報告は南米アメリカ6か国、アジア13か国、ヨーロッパ14か国、アフリカ4か国など計38か国を対象にしており、主要先進国とインターネット環境が比較的発展している国が対象となった。同報告は基礎設備、イノベーション力、産業発展、ネットワークセキュリティなど六つの角度から評価を行った。

 先進国のインターネット発展水準は平均して高く、その次にヨーロッパとアジアの新興国、南米とアフリカ・サハラ以南の発展途上国などでも加速していることがわかった。

 国別では、米国は57.66ポイントで1位、次いで中国、韓国、日本、英国の順だった。

 世界にはすでに、インターネットの分野で認知度が比較的高い調査報告が存在する。国連の「電子政府発展度指数」や、国際電気通信連合(ITU)が行う「情報通信技術発展指数」、世界経済フォーラムによる「ネットワーク成熟度指数」などだ。

 だが、中国ネットワーク空間研究院の楊樹楨(Yang Shuzhen)院長はこれらの調査報告に対して批判的だ。「特定の項目についての指数、平均値が中心になっており、各国のインターネット環境の発展状況の全体像を反映するのは難しい。またインターネットの総ユーザー数など重要な情報も反映されていない」と話し、今回発表された『世界インターネット発展報告』では総ユーザー数と平均値が考慮され、インターネットの発展状況がより全面的で、正確に反映された報告になったとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News