【12月11日 AFP】インド北東部アッサム州で10日、茶農園に敷設された線路を横切ろうとしたゾウ5頭が列車にはねられ死んだ。地元当局が11日、明らかにした。うち1頭は妊娠中の雌だったという。

 アッサム州は、野生のゾウの生息数が同国内で最も多い。この5頭は他のゾウと群れを成して農園内を移動していたという。

 同州森林局のビカス・ブラフマー(Vikas Brahma)局長はAFPに対し、「5頭全てがその場で死んだ。後に妊娠していた雌から摘出された子も死んでいた」と明らかにした。

 茶生産と野生生物の豊かさで知られるアッサム州には、密林が広がっている。ブラフマー氏によると現場付近をゾウが移動するのはまれで、当局は同域にゾウの群れがいることを把握していなかったという。

 ゾウの生息域付近で森林伐採や工事が行われると、ゾウが餌を求めてさまよい出し、人間との遭遇や衝突に発展することも少なくない。(c)AFP