ISがシリアのイドリブ県に再進出、約4年ぶり
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【12月10日 AFP】在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は9日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がシリア北西部イドリブ(Idlib)県で敵対するイスラム武装勢力との戦闘を経て県内の村を掌握したと明らかにした。ISが同県に支配地を持ったのは約4年ぶり。
同監視団によると、ISは国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」との提携関係を絶った勢力を中心とするイスラム過激派組織「ハヤート・タハリール・シャーム(HTS)」との戦闘の末、同県のバシュクン(Bashkun)村を掌握した。
これに先立ち、ISとHTSはイドリブ県に隣接するハマ(Hama)県で数日にわたって衝突。その中でISはハマ県北東部の複数の村を掌握していたという。
ISは4年近く前にイスラム武装勢力と反政府勢力との戦闘の末、イドリブ県から排除されていた。ISは2014年にシリアとイラクの広い範囲を支配下に収めたが、現在はシリア国内のごく一部の地域を支配しているに過ぎない。9日にはイラク首相が対IS戦の勝利を宣言した。(c)AFP