【12月10日 AFP】17-18スペイン1部リーグは9日、第15節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が2得点の活躍をみせるなど、セビージャFC(Sevilla FC)に5-0で大勝し、2週間後に控える首位FCバルセロナ(FC Barcelona)との伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」に向けて調子が上がっていることを印象付けた。

 同勝ち点で並ぶ上位同士の対決となった一戦は、前半だけで全5得点を記録したレアルが格の違いを見せつけると、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)を抜いて暫定3位に浮上し、バルセロナとの勝ち点差を5ポイントに縮めた。バルセロナは10日に行われるビジャレアル(Villarreal CF)とのアウェーゲームに勝利すれば、レアルとの勝ち点差を8に、2位バレンシア(Valencia CF)との差を5に戻す。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は「セビージャから5点を取るのは簡単ではないし、うれしい。クリスティアーノの2ゴール、そしてここまで出場機会が少なかった選手たちの良いプレーに満足している」とコメントした。

 主将のセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)と右SBのダニエル・カルバハル(Daniel Carvajal)、そして守備的MFのカゼミーロ(Casemiro)が出場停止、さらにはラファエル・バラン(Raphael Varane)が負傷ということで守備陣の駒不足が心配されていたレアルだったが、開始3分で失点したのを皮切りに、守備が崩壊したのはセビージャの方だった。

 キックオフ前、ロナウドが史上最多タイに並ぶ5個のバロンドール(Ballon d'Or)のトロフィーをサンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)のファンに披露し、雰囲気を盛り上げたレアルは、ナチョ(Jose Ignacio Fernandez Iglesias 'Nacho')のゴールで序盤に幸先良く先制すると、ロナウドがPKを含む2得点を決めて前半30分までにリードを3点に広げ、さらにはトニ・クロース(Toni Kroos)とアクラフ・ハキミ(Achraf Hakimi)もネットを揺らした。

 レアルは今後2週間、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビに飛んでクラブW杯(2017 FIFA Club World Cup)を戦い、帰国してクラシコに臨むという厳しい日程が待っている。そのため、後半のレアルがギアを落としたのは仕方がないことだった。

 ジダン監督は「気持ちよくUAEへ移動するためにも、きょうはこういった形で勝つことが非常に重要だった。勝って遠征できた方が良い。トロフィー獲得を目指すことに集中したい」と話した。(c)AFP/Kieran CANNING