【12月12日 CNS】世界の消費者が2017年第3四半期に購入したスマートフォンは3億8300万台で、前年同期比で3%増加したことが、米調査会社ガートナー(Gartner)が5日に発表したデータで明らかになった。世界5大スマホメーカーのうち、米アップル(Apple)の販売量が前年同期比で5.7%の伸びをみせたほか、サムスン(Samsung)、ファーウェイ(Huawei)、オッポ(OPPO)、小米科技(シャオミ、Xiaomi)の販売量の伸び率は2ケタに到達した。

 ガートナーのアンシュ・グプタ(Anshul Gupta)調査ディレクターは、「第3四半期は新興のアジア・太平洋市場と北米市場の売り上げがそれぞれ15%、11.2%増加した。サムスンとファーウェイが安定した売上をみせ、シャオミやヴィーヴォ(Vivo)も自社の販売領域を中国大陸以外の市場で広く開拓することに成功した。北米地区ではサムスンの大型販売店舗での販売が好調で、同地区の販売量の増加をけん引している」と述べた。

 一方、中国市場の2017年第3四半期の販売量は前年同期比で11%下降した。原因は、一部の知名度の低いブランドなどの合併によるものだ。中国の消費者は知名度の高い高価なスマホを買う傾向にあり、知名度の低いブランドの需要が失われたと考えられる。また、西ヨーロッパと北米地区では、有名ブランド製スマホの需要が高かったことが、今期の世界全体の販売量上昇に大きく貢献している。

 オッポ、ファーウェイ、ヴィーヴォやシャオミといった中国の携帯メーカーは、世界各国の新興市場への販売量を持続的に伸ばし、中〜低所得層の消費者を中心に4Gサービスと高性能カメラ機能を備えたスマホの販売が好調だった。

 また、ガートナーの統計によると、2017年第3四半期におけるサムスンのスマホの販売量は8560万台で世界市場シェアの22.3%を占め、販売台数では1位を記録した。2位はアップルが4544万台で世界市場シェア11.9%。次いでファーウェイ3位が3650万台を売り上げ、世界市場シェアの9.5%を占めた。(c)CNS/JCM/AFPBB News