京東物流とダノン中国、成都で「シェア倉庫」を建設
このニュースをシェア
【12月10日 東方新報】中国Eコマース大手の京東(JD.com)の物流子会社「京東物流(JD Logistics)」は、ダノン中国飲料(Danone Water China)との戦略業務提携に調印したと発表した。これにより、京東物流はダノン中国飲料に対し、中国全土を網羅する物流インフラを開放することで、より能率的で上質な倉庫・物流サービスを提供できる。また両者は今回、成都市(Chengdu)に共同で「シェア倉庫」を建設することにも合意。ダノンは自社商品を京東ブランドのシェア倉庫に保管し、同時に商品管理できるようになる。
ダノンは現在、中国に7か所の工場拠点を持ち、中国を6地域に分けた販売エリアで約300か所の営業所と約7000人のスタッフを擁し、全国の消費者を幅広く網羅している。京東物流も、全国に7か所の営業拠点を持ち、全体の敷地面積は1200万平方メートルを超え、中国最大規模の物流企業だ。同社の強大な物流ネットワークはエリアや配送時間、顧客の声など、業界をリードする水準だ。
従来のビジネスモデルの場合、飲料業界の販売流通ルートは複数の段階を踏むことが多く、たいていは3~4度の中間業者を経て消費者のもとへ商品が届く。業界全体が安定して緩やかな成長をみせている状況下で、ダノンのEコマースによる売上額は2017年、前年同期比で2倍以上の成長を見せている。
ダノン中国飲料のサプライチェーン責任者、呂漢斌(Lu Hanbin)氏は、「ダノンは米国経済誌フォーチュン(Fortune)の『グローバル500社』に入る企業であり、『世界中のより多くの人々に食を通じて健康を届ける』という理念のもと、京東物流の強力なサプライチェーンの首尾一貫した力を借りて、中国全土のたくさんの消費者に自社商品を浸透させ、より早く届けることができるだろう」と述べた。 (c)東方新報/AFPBB News