【12月8日 CNS】6日午前7時頃、中国・広東省(Guangdong)深セン市(Shenzhen)で深セン地下鉄11号線の紅樹湾南駅(Hongshuwan South Station)―後海駅(Houhai Station)間の軌道内に地上から打たれたくいが貫通し、高速で運行していた地下鉄11号線が杭にぶつかった。車体の損傷が激しく、大勢の乗客が車内に取り残された。許可を得ずに勝手に工事を行っていた会社が、くい打ち機を使って打ち込んだという。工事現場にはすでに何本か地下に打ち込まれたくいもあり、このうち地下鉄内に貫通したのは直径約60センチで、深さ20メートルまで打ち込まれていた。

 この事故により深セン地下鉄11号線は列車の運行を見合わせ、地下鉄内の設備の復旧作業を行った。架線の損傷が激しく、復旧作業は午後7時まで及んだ。この事故で、車掌が顔や頭などに割れたガラスの破片が刺さるなどして、頭部を2針縫うけがをした。乗客にけがはなかった。

 この事故が公共の安全に深刻な悪影響を与えたとして、深セン市住宅・建設局は事故のあった南山区(Nanshan)関連部門に事実の調査と、事故を起こした会社とその関係者に対し厳格に処罰を下すように命じた。また、深セン市住宅・建設局はこの案件の所管を公安部門へ移した。(c)CNS/JCM/AFPBB News