ダビンチのキリスト画、ルーブル・アブダビで所蔵へ 510億円で落札
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【12月7日 AFP】11月に米ニューヨークで競売に掛けられ、美術品としては史上最高額となる4億5030万ドル(約510億円)で落札された、イタリア・ルネサンスの巨匠レオナルド・ダビンチ(Leonardo Da Vinci)作とされる約500年前の絵画「サルバトール・ムンディ(救世主、Salvator Mundi)」が、アラブ首長国連邦(UAE)の「ルーブル・アブダビ(Louvre Abu Dhabi)」美術館に所蔵されることになった。同美術館が6日、明らかにした。
ルーブル・アブダビはフランス国外で初めて「ルーブル」の名を冠する美術館で「アラブ世界初の世界に通じる美術館」と呼ばれている。ツイッター(Twitter)上で作品の画像と共に、アラビア語、英語、フランス語で所蔵することを告知した。
フランス誌ジュルナル・デュ・ディマンシュ(Journal du Dimanche)は、「サルバトール・ムンディ」の落札には投資会社2社が絡んでいると報じ、同作品は今後、中東やアジアの美術館を中心に貸し出されたり売却されたりするだろうと伝えている。
「サルバトール・ムンディ」の落札額は2015年に同じく米ニューヨークで競売に掛けられ、1億7940万ドル(約200億円)で落札されたパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の「アルジェの女たち(バージョンO)(Women of Algiers<Version O>)」の記録を大幅に更新した。(c)AFP