タイム誌今年の人、性被害の「沈黙破った人々」に
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【12月7日 AFP】米誌タイム(Time)は6日、2017年の「今年の人」に、米国で横行するセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)や性的暴行・虐待の被害を公表して全国的な議論を巻き起こした「沈黙を破った人々」を選んだと発表した。
次点はドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領で、習近平(Xi Jinping)中国国家主席がその後に続いた。
タイム誌によって「沈黙を破った人々」とされたのは、今年、米国の有力者らによるセクハラや性的暴行、レイプ被害を公表した人々。これには、映画界の大物ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏を告発したアシュレイ・ジャッド(Ashley Judd)さんを含む有名女優や、ハッシュタグ「#MeToo(私も)」やその外国語版を使いソーシャルメディアに被害体験を投稿した一般女性らも含まれる。
被害を公表した人々は大半が女性だが、10代の時にアカデミー賞(Academy Awards)俳優のケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)さんから性的に迫られたと告発した俳優のアンソニー・ラップ(Anthony Rapp)さんをはじめとする男性たちもいる。
タイム誌は「これらの沈黙を破った人々は、拒否の革命を起こし、日増しに力をつけて、その集団的怒りは過去わずか2か月の間に即時かつ衝撃的な結果をもたらした。毎日のように企業の最高経営責任者(CEO)が解雇され、有力者が失脚し、象徴的人物が名誉を失った。刑事責任が問われているケースもある」と述べている。(c)AFP/Catherine TRIOMPHE