【12月6日 AFP】タイの裁判所は6日、軍の病院にパイプ爆弾を仕掛けた罪で起訴されていた元技師のワッタナ・プムレット(Wattana Phumret)被告(62)に27年の禁錮刑を言い渡した。

 事件は今年5月22日、首都バンコクにあるキングモンクット(King Mongkut)病院の待合室で発生。くぎの詰まった爆弾が爆発し、重傷者1人を含む少なくとも21人が負傷した。この日は軍事クーデターによってインラック・シナワット(Yingluck Shinawatra)元首相がその座を追われてからちょうど3年となる節目の日だった。

 ワッタナ被告は逮捕後、「クーデターを起こした軍事政権に対する憎しみ」から花瓶の中に爆弾を設置したと供述した。

 裁判所は、証拠により被告は殺人未遂などの罪で「明らかに有罪」だと判断したが、被告は自白したことから終身刑は免れた。(c)AFP