【12月6日 AFP】ロシアの平昌冬季五輪への参加を禁止するという国際オリンピック委員会(IOC)の決定を受けて、同大会の組織委員会は、ロシア選手の個人資格での出場を歓迎すると発表した。

 組織委は声明で「ロシア選手が中立旗の下で出場する可能性があるという、IOC理事会の決定を受け入れ、尊重する。中立チームの一員となるすべての選手、スタッフに最高の体験を提供できるよう、IOCや関係各所と連携して取り組んでいく」と述べた。

 IOCは5日、ロシアの平昌五輪出場を禁止するという、薬物違反がらみでは五輪史上最も厳しい制裁を科したが、同時に個人資格での参加を認めるという、全面禁止よりは穏当な措置を選び、ロシアの選手に五輪出場の道を残している。

 ロシアについては、世界反ドーピング機関(WADA)が作成した報告書と、その後に行われたIOCの2回の調査で、2014年のソチ冬季五輪をピークに、選手たちが国家ぐるみの巧妙な薬物違反に関与していたことが確認されている。(c)AFP