セクハラ疑惑 ファッション界にも 、「ヴォーグ」写真家を男性モデルが提訴
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【12月5日 AFP】著名人のセクハラ疑惑が相次ぐ米国で、今度はファッション界の大物写真家ブルース・ウェーバー(Bruce Weber)氏(71)が1日、男性モデルにセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)をしていたとしてニューヨークの裁判所に提訴されていたことが明らかになった。
ウェーバー氏はファッション誌「ヴォーグ(Vogue)」の写真を手掛けたほか、「カルバン・クライン(Calvin Klein)」、「ラルフ ローレン(Ralph Lauren)」、「アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)」などのブランドイメージ構築にも大きく貢献してきた著名写真家。
だがウェーバー氏を提訴した男性モデル、ジェイソン・ボイス(Jason Boyce)氏の訴えによると、ウェーバー氏は2014年、マンハッタン(Manhattan)にあるスタジオでの撮影中に当時28歳だったボイス氏に服を脱ぐよう命じた後、体を愛撫(あいぶ)したり無理やりキスしたりするなどのわいせつ行為をしてきたという。
この件があってからボイス氏はカリフォルニア(California)州に移住し、モデル業を辞めた。
訴状によると、ボイス氏は「ウェーバー氏のような人物が男性モデルにとって究極のトップフォトグラファーとしてあがめられている業界でモデルの仕事を続けることに、強い恐怖を感じた」という。
また、ボイス氏の弁護士リサ・ブルーム(Lisa Bloom)氏はAFPの取材に、ウェーバー氏を提訴した1日以来、自分もウェーバー氏から同じようなセクハラを受けたという連絡が相次いでいると語った。(c) AFP