イエメン反政府勢力、サレハ前大統領を殺害
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【12月4日 AFP】(更新)内戦下にあるイエメンのアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領(75)が4日、同国のイスラム教シーア派(Shiite)反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」によって殺害された。同勢力とサレハ氏の政党が発表した。
フーシ派が樹立した政府の内務省は、運営するテレビ局「アルマシラ(Al-Masirah)」を通じ、「民兵らが引き起こした危機の終結と、その指導者、および犯罪者である多くの支持者らの殺害を発表する」と述べ、サレハ氏の死亡を発表。フーシ派がAFPに送付した動画には、花柄の毛布に包まれ、頭部に重傷を負ったサレハ氏とみられる遺体が写されている。
イエメンを2012年までの30年にわたって統治していたサレハ氏は、2014年にフーシ派が首都サヌアを含む広範な国土を掌握した際、同派に合流した。だが、先週になって同氏とフーシ派との同盟関係が決裂し、サヌアでの激しい市街戦につながっていた。
サレハ氏が率いていた政党「国民全体会議(GPC)」も、フーシ派による同氏殺害を発表。GPC幹部のファイカ・サイード(Faiqa al-Sayyid)氏は、サレハ氏は「共和国を守るために殉死した」と述べた。
サイード氏によると、サレハ氏は複数の党幹部と共にサヌアから避難した際、フーシ派の銃撃を受けた。ある軍事筋の話では、フーシ派はサヌアの南約40キロの地点でサレハ氏らの車列を止め、同氏とGPC幹部2人を射殺したという。(c)AFP