米重鎮議員、対北「先制戦争」の可能性強まると警告
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【12月4日 AFP】米共和党の有力上院議員は3日、北朝鮮がミサイル・核実験を実施するごとに「先制戦争」により近づくと警告した。
北朝鮮が先月29日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を行ったことで、朝鮮半島(Korean peninsula)の緊張が2か月ぶりに再燃している。
強硬外交派のリンゼー・グラム(Lindsey Graham)議員は、CBSの報道番組「フェイス・ザ・ネーション(Face the Nation)」で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権と現情勢について徹底協議を重ねたと明かした。
その上でグラム議員は、トランプ政権の政策は「核弾頭搭載ミサイルで米国を攻撃する能力を北朝鮮に持たせないということであって、その能力を封じ込めることではない」と述べ、「能力を持たせないこととはつまり、最終手段としての先制戦争を意味する。北の技術が成熟するにつれ、その先制攻撃の可能性は強まる」と述べた。
グラム氏の発言は、H・R・マクマスター(H.R. McMaster)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の言葉と重なる。マクマスター氏も2日、首都ワシントンで開かれた安保フォーラムで、対北戦争の可能性が「日ごとに増している」と語った。
マクマスター氏は、「急いでこの問題の解決を目指していかなければならない」と指摘し、「これが戦後最も不安定化をもたらす展開だろうと私は思う」という見方を示した。(c)AFP