米、「移民に関するグローバル・コンパクト」策定プロセスから離脱
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【12月3日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)政権は、国連(UN)の「移民に関するグローバル・コンパクト(Global Compact for Migration)」の策定プロセスから離脱すると表明した。米国の国連代表部が2日、明らかにした。
2016年9月の国連総会(UN General Assembly)で加盟全193か国が賛成して難民の権利擁護や再定住支援、教育や就業の機会確保などをうたう拘束力のない政治宣言「難民と移民のためのニューヨーク宣言(New York Declaration for Refugees and Migrants)」が採択された。この宣言に基づき国連は移民や難民の待遇改善に関する国際合意である「移民に関するグローバル・コンパクト」を2018年に策定することを目指している。
しかし米国連代表部によると、ニューヨーク宣言には米国の移民・難民政策と相いれない内容が数多く含まれているため、トランプ大統領がグローバル・コンパクトの策定プロセスへの参加を終わらせることを決断したという。
ニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)米国連大使は、米国は今後も世界の難民支援に「寛大な」態度で取り組んでいくが、米国の移民政策は米国のみによって決定されるべきだとした上で、ニューヨーク宣言と米国の主権は両立できるものではないと述べた。(c)AFP