【12月3日 AFP】マイケル・フリン(Michael Flynn)前米大統領補佐官(国家安全保障担当)が昨年12月の駐米ロシア大使との接触に関し、連邦捜査局(FBI)に虚偽の供述をした罪を認めたことを受け、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は2日、フリン氏は政権移行期間中、何も違法行為を行わなかったと主張した。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)に、フリン氏を解任した理由は、同氏がロシア側との接触について「(マイク・ペンスMike Pence)副大統領とFBI」に嘘をついたことだったと投稿。「残念だ。政権移行期間中の彼(フリン氏)の行為は合法だったのだから。隠すようなことは何もなかった!」とした。

 だが、FBIへの虚偽供述は違法行為。今回の投稿内容は、トランプ氏がフリン氏による虚偽供述の事実を知っていたことを初めて認めた形となる。

 ホワイトハウス(White House)はフリン氏を大統領補佐官から解任した際、同氏がペンス副大統領に嘘をついたとだけ認めていた。フリン氏は昨年12月、ロシアによる米大統領選挙への介入疑惑をめぐりバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領が科そうとしていた制裁についてロシア大使と協議を行ったとされる。

 また、トランプ大統領は2日、ツイッター投稿に先立ち、大統領選挙期間中にトランプ陣営がロシアと共謀していたとの疑惑について、「ここまで示されたものは共謀ではない。共謀は絶対にない」と否定した。日帰りのニューヨーク訪問に出発する際に記者らに述べた。(c)AFP