北朝鮮の核実験場付近でM2.5の自然地震、6回目の実験の余波か
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【12月2日 AFP】北朝鮮の核実験場付近で2日、マグニチュード(M)2.5の自然地震が発生した。韓国気象庁が発表した。北朝鮮が9月に実施した通算6回目となる過去最大の核実験以降、同様の自然地震は4回目となる。
韓国気象庁のウェブサイトによると、この微震の震源は北朝鮮北東部に位置する咸鏡北道(North Hamgyong Province)豊渓里(Punggye-ri)にある核実験場の北東約2.7キロ。同庁は「地震は自然のもので、(北朝鮮による)6回目の核実験に誘発されたものとみられる」と述べている。
米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)のシンクタンク、米韓研究所(US-Korea Institute)の北朝鮮分析サイト「38ノース(38 North)」によると、豊渓里にある核実験場は直近の実験を受けて、「Tired Mountain Syndrome(山疲労症候群)」と呼ばれる地質状況となっている可能性がある。だが、そうした状況にもかかわらず、この実験場が放棄される可能性はないとみられている。
山疲労症候群は地下核実験が周りの岩盤に及ぼす影響を表す呼称。実験により周りの岩盤は広範囲にわたってひび割れ、雨水や地下水などを透過しやすくなるという。(c)AFP