【12月1日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は30日、更迭の見通しが報じられているレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)国務長官について、公の場で続投を支持することを避けた。これにより同長官が解任されるとの観測が強まっている。

 トランプ氏はホワイトハウス(White House)で、ティラーソン長官の続投を望むか問われた際、「レックスはここにいる」とだけ回答。このような状況で通常使われる信頼を示す表現はなかった。

 あるホワイトハウス高官は、ティラーソン氏が解任され、後任に米中央情報局(CIA)のマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)長官が就くとの報道を否定しなかった。このうわさは何か月も前からあるものの、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)や他の米メディアは30日早朝により確かな動きとして報道。同紙は匿名の政府高官の話として、更迭は年末近くに行われるだろうと伝えた。

 ホワイトハウスには、このうわさを打ち消そうという動きはほとんど見られない。サラ・サンダース(Sarah Sanders)大統領報道官は「大統領が言った通り、『レックスはここにいる』」と述べ、「現時点で人事発表はない」とした。

 また同報道官は「ティラーソン長官は国務省の指揮を続ける。すべての閣僚が、驚異的な成功を収めているトランプ政権1年目を完了させることに集中している」と語った。(c)AFP/Andrew BEATTY