カエサル英侵攻の初の証拠か、英大学チームが発見
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【11月29日 AFP】古代ローマの将軍・政治家ユリウス・カエサル(Julius Caesar)が現在の英国を侵攻した初めての証拠とみられるものを考古学者らが発見したと、英レスター大学(University of Leicester)が28日、発表した。
研究チームは、カエサルの艦隊が英ロンドンの南東約110キロに位置するケント(Kent)州サネット島(Isle of Thanet)のペグウェル湾(Pegwell Bay)から上陸したことを示唆する新しい証拠を発掘した。
レスター大によるとペグウェル湾の位置と風景は、紀元前54年に行った上陸についてのカエサル自身による説明と一致するという。考古学者らは、湾を見下ろす場所に古代ローマの武器など遺物があるのを発見した。近くの海岸に到着した艦隊を守るとりでだった可能性がある。
今回の発見は、新道路の建設の際に行われた考古学の発掘作業で防御用の大規模な堀が見つかったことがきっかけになった。発掘作業の監督者で、ケント州議会で考古学問題を担当するサイモン・メイソン(Simon Mason)氏は「大陸と近いサネットは、古くから新しい考えや人々、貿易、そして侵略の入り口になっていた」と述べた。
英BBCは29日に、今回の発見についてのドキュメンタリーを放送する。(c)AFP