中国軍元幹部が自殺、汚職疑惑で当局が捜査中
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【11月28日 AFP】(更新)中国国営新華社通信(Xinhua)は28日、中央軍事委員会(Central Military Commission)の元メンバーの張陽(Zhang Yang)氏が自殺したと伝えた。張氏をめぐっては、汚職疑惑のある元軍幹部2人と関わりがあったとして当局が捜査を開始していた。
新華社通信によると張氏は23日、北京にある自宅で首をつって自殺したという。
習近平(Xi Jinping)国家主席が進める汚職撲滅キャンペーンでは2012年以降、軍高官や党の幹部を含む150万人が処罰されており、張氏の失脚は同キャンペーンの新たな摘発例となった。
中央軍事委員会の政治工作部主任も務めた張氏は、失脚した元軍高官の郭伯雄(Guo Boxiong)氏と徐才厚(Xu Caihou)氏とつながりがあったとして、当局から捜査を受けていた。
前中央軍事委員会副主席の郭氏は、軍の制服組トップを務めたが、収賄罪で起訴され、2016年に無期懲役を言い渡された。同じく中央軍事委員会副主席だった徐氏は収賄で捜査を受けていた2015年、がんで死亡している。(c)AFP