【11月27日 AFP】(更新)インドネシア・バリ(Bali)島のアグン山(Mount Agung)について、大規模な噴火が差し迫っている可能性があるため、周辺住民10万人に避難が呼び掛けられている。複数の当局者が27日、明らかにした。

 当局によると、既に約4万人が周辺地域から避難しているが、今回対象となる住民はその2倍以上に上るという。

 アグン山はバリ島の主要観光地クタ(Kuta)から約75キロに位置する。立ち入り禁止区域は山頂から10キロ圏内にまで広げられた。

 国家防災庁によると、火山灰が絶え間なく立ち上り、噴火や小さな爆発音が伴うこともあるという。

 アグン山は9月に噴火の恐れが高まったとして周辺住民14万人が避難したが、10月後半には火山活動が低下し、多くの住民が自宅に戻っていた。(c)AFP