中国・寧波の大爆発、爆心は浄化槽 中国当局
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【11月27日 AFP】(更新)中国東部・浙江(Zhejiang)省の寧波(Ningbo)で26日に起きた大規模な爆発で、中国当局は、爆発の中心は浄化槽だったと発表した。この爆発による死者は2人で、ほか2人が行方不明、少なくとも19人が負傷したとしている。
寧波は上海の南方に位置する中国有数の港湾都市。爆発が発生した現場は集合住宅が立ち並ぶ住宅地に隣接し、今は荒廃した準工業地域だという。爆発は非常に大きく、数キロ先でも爆発音が聞こえるほどだったという。当時、現場から400メートルほどの自宅にいた女性は「お茶を飲んでいたらものすごい音がして、母は椅子から転げ落ちた。信じられないほど大きな音だった」と証言した。
この爆発で、周辺の集合住宅の窓が割れ、車が損壊するなどの被害が出たほか、現場に隣接した小さな建物数棟が倒壊した。ただ、地元住民によると倒壊したのは既に廃虚と化し、取り壊しが決まっていた建物だという。
地元当局が26日夜に発表した声明によれば、公安当局は「爆発の中心は空地にあった浄化槽だと確認した」という。浄化槽内では可燃性の高いメタンガスや硫化水素ガスが発生しやすい。これに先立ち、当局はガス爆発や故意に爆破された可能性を否定していた。
この当局の声明はまた、爆発で2人が死亡したほか、2人の行方が分からなくなっているとしている。負傷者は4人が重傷、15人が軽傷だという。
爆発現場については、地元当局が空地だったとする一方、国営メディアは廃工場だと報じている。現地で取材に当たっているAFP記者によると、現場付近はかつて準工業地域だったが現在は非常に荒廃しているようだという。
地元住民の中には、爆発現場付近には市外から来た人々が住み着いていたとの証言もある。ただ、そうした人々は既に去り、住む人もなくただ荒れるに任せていた場所だったと話している住民もいる。(c)AFP/Dan Martin