ゴラン高原通るハイキングコース建設、イスラエル政府が資金拠出へ
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
[
中東・北アフリカ
]
このニュースをシェア
【11月27日 AFP】イスラエル政府は26日、ヨルダン川西岸(West Bank)とゴラン高原(Golan Heights)を通り抜けるハイキングコースの建設に資金を拠出することを承認した。ヤリブ・レビン(Yariv Levin)観光相が明らかにした。
ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は政府の決定について、「観光のポテンシャルという点で不可欠だ」と歓迎した。
イスラエルは1967年の「六日戦争(Six-Day War)」で、ヨルダン川西側と面積1200平方キロのゴラン高原をシリアから占領したが、国際的には認められていない。
レビン氏は「新しいルートはエルサレム(Jerusalem)旧市街(Old City)もしくは(ヨルダン川西岸の北に位置する)シロ(Shilo)を通る。ユダヤ人の歴史に満ちた場所だ」と述べた。
ハイキングコース建設プロジェクトの予算は1000万シェケル(約3億2000万円)。政府の承認を受け、複数の省庁で構成する委員会がプロジェクト案を提出する。
「イスラエルトレイル(Israel Trail)」と呼ばれる既存のハイキングルートは1995年に開設し、2012年には米誌ナショナルジオグラフィック(National Geographic)が選ぶ世界のハイキングコースのトップ20にも選出された。
イスラエル当局は長年にわたり、ヘブロン(Hebron)旧市街にある「マクペラの洞穴(Cave of the Patriarchs)」などの史跡や巡礼地を開発し、ヨルダン川西岸に外国人観光客を呼び込もうとしている。(c)AFP