【11月25日 AFP】ロシア・ウラル(Ural)地方南部で通常の1000倍近い量の放射性物質が検出されたとの報告を受け、科学者らによる専門委員会が調査を開始することが分かった。ロシア国営原子力企業ロスアトム(Rosatom)が24日、明らかにした。

 同国の原子力安全研究所が発表したロスアトムの声明によれば、放射性同位元素ルテニウム106の発生源を特定するために原子物理学者らが調査委員会を発足。「ロシアと欧州の科学機関」の代表も参加する予定だという。

 ロスアトムはこれまで、ロシア国内の核関連施設ではいかなる事故も発生していないと述べ、検出された濃度は脅威をもたらさないと主張していた。一方、ロシアの気象機関は20日、ウラル地方南部チェリャビンスク(Chelyabinsk)州マヤク(Mayak)の核施設に近い観測所で9月下旬以降「極めて高い」濃度のルテニウム106が検出されたことを認めた。(c)AFP