サウジ皇太子、イラン最高指導者を「新たなヒトラー」呼ばわり
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【11月25日 AFP】サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed Bin Salman)皇太子は、23日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)のインタビューで、イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師を「中東の新たな(ナチス・ドイツ<Nazi>の指導者アドルフ・)ヒトラー(Adolf Hitler)」と述べた。中東におけるライバル同士である両国の関係は緊張が高まっている。
ムハンマド皇太子は「われわれは融和政策が役に立たないことを欧州から学んだ。欧州で起こったことがイランの新たなヒトラーによって中東で繰り返されることを望まない」と語った。
サウジアラビアの首都リヤド近郊の空港付近で今月4日、イエメンから発射されたミサイルが迎撃されて以来、サウジアラビアとイランは激しい非難の応酬を繰り広げている。
このミサイルはイランが支援するイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装組織「フーシ派(Huthi)」が発射したものとされるが、イランはフーシ派に一切ミサイルを供給していないと強く主張している。
イラン外務省の報道官はムハンマド皇太子のインタビューを痛烈に批判し、ムハンマド皇太子を「独裁者」になぞらえ、近年中東の独裁者の一部がたどった運命についてよく考えるよう勧めた。
同報道官は「サウジ皇太子の冒険主義による過ちは――その最も新しいものは(サウジによる)レバノンへの内政干渉スキャンダルだ――サウジアラビアの伝統的な同盟国に大きな問題を引き起こしている」と述べた。(c)AFP