【11月22日 AFP】韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線にある板門店(Panmunjom)で韓国側に亡命した北朝鮮兵(24)について、担当医師は22日、兵士が米国の犯罪ドラマやアクション映画に魅了されていると明かした。

【写真特集】北朝鮮で暮らす人々

 病院の医師は報道陣に対し、兵士の回復を助けるために前日の21日から、兵士にテレビを見せ、音楽を聴かせ始めたと説明。兵士は米映画『トランスポーター(The Transporter)』や人気ドラマシリーズ「CSI:科学捜査班(CSI: Crime Scene Investigation)」を観賞し、K-POPにも夢中になっているという。

 医師は個人的な質問をするのは避けているとした上で、兵士と『トランスポーター』を見ていた時、「兵士が(主演俳優の)ジェイソン・ステイサム(Jason Statham)が猛スピードで車を運転しているのを見て、自分もかつて運転していたと私に語った」と話した。

 また会話の話題は映画やポップソングが中心だといい、兵士は女性グループがお気に入りだと強調。韓国のガールズグループ「少女時代(Girls' Generation)」の「Gee」を聴いていると明かした。

 ただテレビは、ニュース番組が兵士を動揺させかねないとして、映画チャンネルに24時間固定されているという。(c)AFP