【11月22日 AFP】北朝鮮に対する制裁が強化される中、アフリカ南部アンゴラで建設プロジェクトに従事していた北朝鮮の労働者154人が出国した。アンゴラ政府が21日、明らかにした。

 アンゴラのマヌエル・アウグスト(Manuel Augusto)外相は国営テレビに対し、外国人労働者が19~20日にアンゴラを離れたと明らかにし、「契約が終了したので、彼らがわが国にとどまる理由はなくなった」と述べた。

 北朝鮮の労働者は同国の建設業者に雇用され、北朝鮮・アンゴラ間の協力協定に従って記念碑などの建設に従事していた。

 国連(UN)によると、アンゴラを含めたアフリカの11か国が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)政権と、警察官や軍隊の訓練などを通じて軍事的な結び付きを維持しているとされる。

 アウグスト外相は「われわれには果たさなければならない国際的な義務がある」としつつも、「わが国が北朝鮮と断交することは意味しない。歴史的に北朝鮮はわが国の同盟国で、わが国は北朝鮮との関係を維持していく」と述べた。(c)AFP