【11月21日 AFP】米ハワイ(Hawaii)の望遠鏡で先月、岩石質で葉巻のような形をした小天体が観測され、研究者らは20日、これは太陽系外の別の恒星系から飛来した小惑星で、過去に前例のない観測だったと発表した。

 英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された論文をまとめた研究者らによると、この発見により他の恒星系の成り立ちに関する手掛かりが得られる可能性があるという。

 ハワイの言葉で使者を意味する「オウムアムア(Oumuamua)」と名付けられたこの小惑星は、全長約400メートルで、幅に比べて長さがおよそ10倍という非常に細長い形をしている。

 研究者らの話では、このような形状は、太陽系内で生まれて観測された約75万の小惑星や彗星(すいせい)とは全く異なっており、軌道分析の結果、別の恒星系から飛来したと結論付けられた。

 オウムアムアは太陽系に入るまで、他の恒星系にとどまることなく何億年もの間銀河系をさまよってきたと考えられるという。(c)AFP