モスルで拘束の外国人戦闘員の家族ら、強制送還のためイラク首都へ移送
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【11月20日 AFP】イラク北部モスル(Mosul)で拘束されたイスラム過激派の外国人戦闘員の妻や子どもたち約300人が、「母国への強制送還」のため首都バグダッドへと移送された。地元当局が20日、AFPに対して明らかにした。
北部ニナワ(Nineveh)州議会のヌリディン・カバラン(Nureddin Qablan)副議長は、「これは国外追放の第2陣であり、今後さらに2、3の波が続くだろう」との見解を示した。
イラク第2の都市モスルは2014年夏にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が掌握し、今年7月、同国軍によって奪還された。
カブラン氏によると、戦闘員の家族ら計1200人以上が、モスル北郊のテルキーフ(Tel Keif)にある収容施設からバグダッドにある同様の施設へと移送される予定だという。
治安当局の幹部は今年9月、テルキーフに到着した家族らの内訳について、欧州、アジア、米大陸合わせて13か国からやって来た女性509人、子ども813人だと明かしていた。
またある政府筋はAFPに対し、女性全体のうち約300人はトルコ人だと明らかにした。
NGO「ノルウェー難民委員会(Norwegian Refugee Council)」によると、戦闘員の家族は主にトルコ、アゼルバイジャン、ロシア、タジキスタンの出身だという。(c)AFP