「女性専用」音楽祭開催へ、スウェーデン 性暴力被害受け
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【11月20日 AFP】北欧スウェーデンで来夏、女性だけが参加できる音楽祭が開催されることになりそうだ。夏の風物詩だった国内最大の音楽祭が相次ぐ性暴力やレイプ被害の訴えにより中止となったことを受け、地元の女性コメディアンが19日、開催計画を発表した。
コメディアンでラジオ番組の司会を務めるEmma Knyckare氏によると、西部ヨーテボリ(Gothenburg)で2日間の日程で音楽祭「ステートメント(Statement)」を開催する。女性たちが「背後を気にせず」盛り上がり酒を楽しめるよう、入場できるのは女性に限定するという。
「女性やノンバイナリー(男女どちらの性別にも属さない人)、トランスジェンダーなど安心して音楽祭に参加したい人たちのため、安全な空間を作り上げ、共に性暴力反対の声を上げよう」と同氏はツイッターに投稿している。
スウェーデン最大の野外音楽祭「ブローバッラ(Bravalla)」は今年、レイプ4件、性暴力23件の通報が警察にあったことから、主催者が7月に来年の開催中止を発表していた。地元メディアは2016年にも女性5人がレイプされたと訴えていたと報じていた。
「ステートメント」の主催者は、公式ウェブサイトで「ステートメントのような性暴力から解放された音楽祭など必要なければ良かった」と表明。「だが、残念ながら社会はその必要性を提示してばかりいる。だからこの音楽祭を創設する」と説明している。(c)AFP