【11月19日 AFP】バングラデシュの首都ダッカで18日、アブル・ハサン・マハムード・アリ(Abul Hassan Mahmood Ali)外相と中国の王毅(Wang Yi)外相が会談し、中国側はイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)問題解決に向けた協力を表明した。

 バングラデシュの難民キャンプでは、8月下旬にミャンマーで始まった軍事弾圧を逃れてきたロヒンギャ60万人以上が暮らしている。今回の大量流入以前から約25万人のロヒンギャが暮らしていたバングラデシュは、新たに流入したロヒンギャの人たちの速やかなミャンマー帰還を希望しており、ミャンマーの同盟国である中国の協力を強く望んでいる。

 バングラデシュ外務省は会談後に声明を出し「ミャンマー国籍者の集団脱出が話題になると、中国外相は、中国は友人として問題解決に手を貸し、特定の側につくことは一切しないと発言した」と明らかにした。

 声明によると、王氏は「この問題についてバングラデシュとミャンマーが話し合いを続けることの重要性」を強調した。中国政府が具体的にどのような措置を取るかは明らかにされなかった。(c)AFP