【11月18日 AFP】昨年の米大統領選へのロシアの介入疑惑をめぐり、ジェフ・セッションズ(Jeff Sessions)米司法長官が17日、ロシア大使と自らが会ったとされるホテルで行ったスピーチで「この部屋の中にロシア人はいるか?」などと尋ねる冗談を発した。

 セッションズ長官は今週議会で、大統領選の期間中のロシア関係者との接触について嘘をついていると非難され、怒りをあらわにした。

 しかし、自らがセルゲイ・キスリャク(Sergey Kislyak)駐米ロシア大使と会談したとされる首都ワシントンのメイフラワー・ホテル(Mayflower Hotel)で17日に行ったスピーチの冒頭、セッションズ長官は「今、思っていたのだが、皆さんに尋ねたい。キスリャク大使はこの部屋にいるかな?」「話を始める前に聞いておく。ロシア人はいるか? ロシアに行った人はいるか? ロシアにいとこがいる人は?」と冗談を飛ばした。

 保守色が非常に強い米法曹団体「フェデラリスト協会(Federalist Society)」の聴衆からは一斉に笑いが起きた。

 だが、セッションズ長官は14日に下院公聴会で、キスリャク大使と昨年3回会っていたことを1月の公聴会で語らなかった理由を民主党議員らに問いただされた際には、怒りをあらわにして偽証を否定し、「記憶にない」「覚えていない」といった言葉を20回以上繰り返した。(c)AFP