【11月17日 AFP】米国は16日、欧州に向かう旅行者向けの海外安全情報を更新し、クリスマスから新年にかけての休暇シーズンはテロの脅威が高まると警鐘を鳴らした。

 米政府は長年にわたって、欧州の各都市ではイスラム過激派による攻撃に用心するよう自国民に呼び掛けてきた。近年では加えて、特に祝祭日や祭り行事などが狙われる危険性を強く警告している。

 更新された海外安全情報には「昨年はドイツ・ベルリンのクリスマス市で12月に、トルコ・イスタンブールのナイトクラブで大みそかに、それぞれ多数の死傷者を出す襲撃事件が発生した」と書かれている。ドイツのクリスマス市で起きた事件では12人が死亡、トルコのナイトクラブで起きた事件では39人が死亡した。

 米国務省は英国、フィンランド、フランス、ロシア、スペイン、スウェーデンで最近発生した襲撃事件は、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がいずれも現在も活発で、テロを起こす能力を維持していることを示していると警鐘を鳴らしている。(c)AFP