【11月15日 AFP】インドネシア西部アチェ(Aceh)州の浜辺にマッコウクジラ9頭が乗り上げ、懸命の救助活動が続けられたものの、うち4頭が死んだ。地元当局が14日、明らかにした。 

 クジラ9頭は13日、ウジョンカルン(Ujong Krueng)の浜辺に乗り上げているのを地元住民に発見された。同じ群れのもう1頭は沖合で目撃されている。

 多数の住民らが物珍しげに見守ったり写真を撮ったりする中、クジラの尾にロープを巻き付けて引っ張り、海に押し返す救助活動が続けられ、5頭は無事に海へと押し戻すことができた。だが4頭は死んでしまい、浜辺では口を開けたまま死んだクジラの大きな死骸が、打ち寄せる波に洗われている。

 クジラの死因を調べるため当局による検死が行われたが、州の野生保護当局者はクジラたちは群れのリーダーを追って浜辺に乗り上げたか、方向を失ってしまったのではないかとみている。(c)AFP