【11月14日 CNS】中国のeコマース企業による大規模なインターネット商戦が展開され、運送会社の注文も爆発的な成長をみせた11日の「独身の日(双11)」。そのさなかに、中国・江蘇省の配達員が作業中の荷物を蹴り飛ばすという動画が配信され、「炎上」した。運送会社の韵达快递(Yunda Express)江蘇(Jiangsu)塩城(Yancheng)亭湖(Tinghu)区北杯支社は12日、この件について「配達員は『双11』の残業に不満を持ち、自作自演で悪意的をもって動画を撮影し、自身のうっぷんを晴らしたものと思われ、会社はすでに警察に通報し責任を追求しています」と述べた。

「双11」が到来し、多くの市民が荷物が届けられるのを待っている。しかし12日にインターネット上にアップされた動画では、2人の配達員が荷台の中で足を使い、荷物を1個ずつ蹴りながら荷下ろししている。車外にいるもう1人が動画を撮影し、絶えず「力を入れろ!力を入れろ!」と叫ぶ。それを聞いた荷台の中にいる別の配達員は足を蹴り上げる速度を上げ、笑い声も聞こえた。

 動画内の配達員2人は同支社サービス部で働いている。12日午後、記者は塩城にある義烏(Yiniao)倉庫付近で、絶えず同社の配達車両が走り、倉庫内では従業員が忙しそうに荷物を仕分けているのを見ている。

 同サービス部の担当者によると、事件は11日正午、荷物の積み下ろし作業時に起こった。2人の配達員は会社から午前7時に出勤するよう指示されたことに対して不満を感じ、配達員が「自作自演」の動画を撮影した。撮影者も会社のスタッフだった。

 運送会社は、「今回の事件は故意に会社の名誉を毀損(きそん)するものであり、お客様の荷物も破壊し、撮影者と荷物を蹴った者は会社の一部業務を請け負う立場でありながら、自作自演で悪意的ある動画を配信しインターネットで拡散させた。会社はすでに警察に通報し、法的責任を追求しています」と述べている。

「正常な仕分け作業であれば、このような状況は起こりえない。お客様がもし届いた荷物を確認し、中身の損傷が確認された場合、これらの者は責任を負うことになる」。同サービス部の担当者はそう言った。(c)CNS/JCM/AFPBB News