「ルーブル・アブダビ」開館、一般公開始まる 来館者も国際色豊か
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【11月12日 AFP】フランス・パリのルーブル美術館(Louvre Museum)初の海外別館となる「ルーブル・アブダビ(Louvre Abu Dhabi)」美術館が11日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビに開館し、一般公開された。UAE同様に国際色豊かな大勢の来場者が訪れた。同美術館はUAEが国際舞台に立つという目標の象徴となる。
ルーブル・アブダビはフランス国外で初めて「ルーブル」の名を冠する美術館で「アラブ世界初の世界に通じる美術館」と呼ばれており、約600点を展示する。
総額10億ユーロ(約1320億円)の30年契約の下、フランスは専門知識・技術の提供や作品の貸し出し、展示会の企画をする。パリのルーブル美術館は、2037年までの名称の使用料としてそのうち4億ユーロ(約530億円)を受け取る。
パリのルーブル美術館は向こう10年間にわたり任意ベースでルーブル・アブダビに作品を最長2年間貸し出す。
ルーブル・アブダビは常設展示用にメソポタミア文明のものから現在のものまで数百点の作品を買い求めた。
10年以上の準備期間を経て開館にこぎつけたルーブル・アブダビの開館式典は8日に行われ、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領も出席した。
ルーブル・アブダビの設計は建築界で最も権威あるプリツカー賞(Pritzker Architecture Prize)を受賞したこともある仏建築家のジャン・ヌーベル(Jean Nouvel)氏が手掛けた。
ルーブル・アブダビが開館したアブダビ沖のサディヤット(Saadiyat)島には、このほか建築家フランク・ゲーリー(Frank Gehry)氏が設計した美術館「グッゲンハイム・アブダビ(Guggenheim Abu Dhabi)」、建築家ノーマン・フォスター(Norman Foster)氏が設計したザーイド国立美術館(Zayed National Museum)の開館も予定されている。(c)AFP/Alison Tahmizian Meuse