【11月10日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)と、現役引退が近づいているウィリアムズ(Williams)のフェリペ・マッサ(Felipe Massa)が、第18戦メキシコGP(Mexican Grand Prix 2017)でキャリア4度目の総合優勝が確定したメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)について、F1界で最も偉大なドライバーの一人であると称賛した。

 F1で通算2度の総合優勝を誇るアロンソは、第19戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2017)を控えた記者会見で報道陣に対し、マクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)時代の2007年にチームメートだった32歳のハミルトンについて、他のライバル選手より高いレベルに立っているとの見解を示した。

「ルイスはこのスポーツで最も偉大なドライバーの一人だ。特にマクラーレンが苦しんでいた時代にも、彼はそのことを示した。例えば2009年のマクラーレンでは、マシンがあまり良くない中でも彼はレースに勝っていた。当時のパフォーマンスが彼を非常に高いレベルへ押し上げた。ここ3回の総合優勝では、明らかにメルセデスのマシンが圧倒的だったので多少は有利だったけれど、彼は現在の成功に見合う才能を何度も示していた」

「ニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)との総合優勝争いでも、彼が2度勝ったことは本当に素晴らしい。昨年はロズベルグが選手権の王者にふさわしかったかもしれないが、今年はバルテリ(・ボッタス、Valtteri Bottas)が実力では少し劣っていたし、彼が王者に値するのは当然だ」

「確かにマシンは必要だけれど、ルイスは実力で成功を収めている。最高のマシンがなくても、彼はタイトル獲得と勝利を重ねて実力を示した」

 アロンソのコメントに先立ち、マッサもハミルトンに同様の賛辞を贈っており、故アイルトン・セナ(Ayrton Senna)氏やミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏のような数々の名ドライバーに比肩すると話した。

 今週末のレースが現役最後の母国GPとなるマッサは、「彼はセナやシューマッハなど、モータースポーツ界の名ドライバーに引けを取らない。彼らと比べても何も劣っていないよ。F1史上最高のドライバーの一人であることは間違いない」と語った。(c)AFP