【11月10日 AFP】インド北部ヒマチャルプラデシュ(Himachal Pradesh)州の村で9日、同国の独立以来欠かさず投票を続けてきた100歳の男性が、地元当局によって用意されたレッドカーペットの上を歩いて州議会選挙の投票所を訪れた。

 1947年の独立以来、インドで行われてきた全ての選挙で投票を行うという記録を更新し続けているのは、元教員のシャーム・サラン・ネギ(Shyam Saran Negi)さん。州議会選挙の投票日となった9日は、ヒマチャルプラデシュ州カルパ(Kalpa)の投票所まで特別なエスコートを受けた。

 ネギさんはレッドカーペットの上を歩いて投票所を訪れ、「私は1951年に行われた第1回総選挙以来、29回投票してきた」と報道陣に語った。

 ネギさんは今回の投票で、インド議会選に16回、州議会選に13回投票したことになる。豪雪をものともせずに地元の投票所にたどり着いたこともしばしばあるという。

 息子がAFPに語ったところによると、ネギさんは普段、自宅の暖炉のそばで過ごしているが、今でも選挙に対する関心は非常に高いという。

 息子は「父はいつもラジオから情報を得ている。毎月恒例のナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相のラジオ番組が特にお気に入りだ」と述べたが、ネギさんが誰に投票したかは言及しなかった。

 ネギさんは有権者らに対し、憲法で保障された権利を行使し「国民のことを考えた政府をつくってくれる善き人々を選ぶ」よう訴えた。(c)AFP