【11月9日 AFP】(更新)米海軍は9日、北朝鮮問題をめぐり緊張が最高潮に達している西太平洋で10年ぶりに米空母3隻による合同演習を実施すると発表した。

 米海軍によると、演習には空母「ロナルド・レーガン(USS Ronald Reagan)」「ニミッツ(USS Nimitz)」「セオドア・ルーズベルト(USS Theodore Roosevelt)」が参加し、「国際水域で協調して作戦行動」を実施する。

 米太平洋艦隊(US Pacific Fleet)のスコット・スウィフト(Scott Swift)司令官は声明で、米政府の「西太平洋における継続的な安全保障と安定に対する断固たる決意」を示す演習だと説明した。空母3隻が西太平洋で演習を行うのは2007年以来という。

 合同演習は11日~14日に実施される予定。

 これに先立ち、アジア歴訪中のドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は8日、米国を「試す」のはやめるよう北朝鮮にくぎを刺す一方、いつもの好戦的な発言よりは幾分控え目な表現で「より良い未来への道」があると金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長に呼び掛けた。

 中国入りしたトランプ大統領は9日、習近平(Xi Jinping)国家主席と会談するが、議題の中心は北朝鮮の核・ミサイル開発計画の脅威が中心となる。(c)AFP