豪騎手が暴れた馬を殴打、「不十分すぎる」処分に非難の声
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【11月9日 AFP】オーストラリア人ジョッキーのディラン・カボシュ(Dylan Caboche)が8日、レース直前に落ち着かなかった騎乗馬を殴ったことで、2週間の資格停止処分を科された。
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22歳のカボシュは同日、オーストラリア南部の町ポートリンカーン(Port Lincoln)で行われたレースのゲート入り直前に自身の騎乗馬が前脚を上げると、馬から下りて腹部を殴る瞬間がテレビでとらえられた。
これを受けたレース主催者は、調査を実施すると同時に2週間の資格停止処分を発表。「このような行為は許容されず、今後も許されるものではない。騎手の記録に残り続け、所得に影響を与える今回の処分こそ期待されたペナルティーであり、他のジョッキーに強い警告を発することにもつながる」と声明を出した。
しかしながら、今回の2週間の処分をめぐっては、競走馬保護連合(Coalition for the Protection of Racehorses)から「不十分すぎる」と非難の声が上がっている。
同連合で広報を務めるワード・ヤング(Ward Young)氏は「馬を殴って、何もなかったかのように逃れることはできない。もしジョッキーが自分の馬をコントロールできないのであれば、それは彼らがレーストラックにふさわしくないということだ」とコメントした。
「動物虐待行為に対して不十分な処分を与えることで、競馬界が世間から支持を失うことに疑いの余地はない」
ヤング氏によれば、ジョッキーが騎乗馬を殴ったのは過去10週間で2回目で、8月にはブランドン・ストックデール(Brandon Stockdale)騎手が罰金500豪ドル(約4万3000円)を科されているという。(c)AFP