トランプ氏、テキサス乱射は「銃の問題でない」
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【11月7日 AFP】米南部テキサス(Texas)州のキリスト教会で5日に起こった銃乱射事件を受け、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は6日、米国が「暗黒時代」にあると述べた一方で、今回の事件は「銃の問題ではない」と主張した。
5日の事件では、テキサス州の小さな町サザーランドスプリングス(Sutherland Springs)の教会で、防弾チョッキを着用した男がアサルト(攻撃用)ライフルを乱射し、26人が死亡、20人が負傷した。
米国では1か月余り前にネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で58人が死亡した米近代史上最悪の銃乱射事件が起こったばかりで、新たな悲劇を受けて銃規制強化を求める動きが再び活発化している。
アジア歴訪中のトランプ大統領は東京での記者会見で、銃を規制すれば米国で頻発する銃撃事件を減らせるかとの質問を受け、「問題はメンタルヘルス(心の健康)だと思う」と返答。容疑者は「気が狂った」人物だとして、今回の事件は「銃の問題ではない」と述べた。
当局によると、事件を起こしたデビン・パトリック・ケリー(Devin Patrick Kelley)容疑者(26)はアサルトライフルの一種「AR15」1丁で犯行に及び、所有する車からは拳銃2丁も見つかった。
テキサス州のグレッグ・アボット(Greg Abbott)知事は、容疑者は同州で銃の携帯許可を申請したものの却下されており、武器の合法的入手は認められていなかったと述べている。
民主党員らは今回の悲劇を受け、これまでの銃乱射事件後と同様に銃規制の強化を訴えている。米国では武器を携行する権利がほぼ不可侵なものとみなされており、銃規制は激しい議論を生む問題となっている。(c)AFP