【11月6日 東方新報】中国で近頃、「スラッシュ青年」が増えている。「スラッシュ青年」とは、例えば「作家/挿絵師/カメラマン」のように、一つの職業で満足せず、たくさんの肩書きを持つ青年のことだ。

 18~35歳の1988人に対し、このほどアンケート調査を行った。「身近にスラッシュ青年がいる」と答えたのは、回答者の52.3%だった。「あまり多くない」が32.9%、「分からない」が11.8%だったのに対し、「いない」と答えたのは3.0%にとどまった。

 また、回答者のうち11.1%は、「自分がスラッシュ青年だ」と答えた。「スラッシュ青年になりたい」も46.3%いた一方、「なりたくない」が21.4%、「わからない」が21.2%だった。

「スラッシュ青年」に対する印象については、肯定的な回答が過半数に上った。52.8%の回答者は、「活力と気力に溢れていて、挑戦を恐れない」と答え、46.0%は「新業態下で職業の選択肢が増えた」。これに対し、32.0%が「どれも中途半端で頼りない感じがする」と答えた。

 肯定的なイメージについては、「時間を効率的に利用できて生活も充実する」と答えた人が56.7%、「さまざまな業界で出会いがあり、人脈が広がる」が52.0%、「経験が豊富になり、職業の選択肢が増える」と答えた人が46.3%だった。

 反対に、「スラッシュ青年」の否定的なイメージについては、よりバリエーションに富んでいる。「どの仕事もだいたい中途半端で、突出した技術が一つもない」が45.5%、「将来の職業が漠然としている」が40.1%、「仕事の保障がない」が40.0%、「それぞれの職業のバランスを取ることに、時間と労力を無駄に費やさなければならない」が39.8%、「収入が不安定」27.9%は、「それぞれの仕事にかけられる時間が限られ、仕事の質が落ちる」が27.5%の順だった。(c)東方新報/AFPBB News