米テキサス州の教会で乱射、26人死亡 トランプ氏「邪悪な行為」
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【11月6日 AFP】(更新、写真追加)米南部テキサス(Texas)州のキリスト教会で5日、男が銃を乱射し、グレッグ・アボット(Greg Abbott)知事によると26人が死亡した。死者はさらに増える恐れがある。現場で死亡した容疑者とみられる男は殺傷能力の高いアサルトライフルで武装していた。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は「邪悪な行為」だと非難した。
現場は同州サンアントニオ(San Antonio)から南東50キロに位置するサザーランドスプリングス(Sutherland Springs)にあるファースト・バプテスト教会(First Baptist Church)。
犯人は正午前に歩いて教会に入り、発砲したとされる。目撃者らの話では、普段約50人が参加する朝の礼拝の最中だったという。
アボット知事は「テキサス州史上、最大の銃乱射事件だ」と指摘。「父親や母親、息子や娘を亡くした家族がたくさんいる」と語った。
米メディアの報道によると、犠牲者にはこの教会の牧師の娘(14)や、6歳の男児も含まれている。地元紙ダラス・モーニング・ニュース(Dallas Morning News)の電子版は、2歳児も撃たれて負傷したと伝えている。
■容疑者は20代の白人男か
容疑者とみられる男は死亡した状態で見つかった。地元当局は男について「若い白人で、おそらく20代前半の男とみられる」と説明。「ルガーAR(Ruger AR)」型のアサルトライフルで武装し、防護服を着用していたという。
複数のメディアは容疑者をデビン・パトリック・ケリー(Devin Patrick Kelley、26)と伝えているが、当局は確認していない。
トランプ大統領は6日、訪問先の日本から「テキサスのサザーランドスプリングスの人たちに神のご加護がありますように。FBI(連邦捜査局)と警察が現地にいる。日本から状況を見守っている」とツイッター(Twitter)に投稿。その後「おぞましい銃撃」だと事件を強く非難し、「被害者やその家族が礼拝場所にいる間に邪悪な行為が起きた。心が引き裂かれる思いだ」と語った。
米国では1か月前に、ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で銃撃犯がホテルの部屋から野外コンサート会場に向けて乱射、58人が死亡、数百人が負傷する事件が発生したばかり。
また教会が狙われた事件としては、2年前にサウスカロライナ(South Carolina)州チャールストン(Charleston)の歴史的に有名な黒人教会で、白人至上主義者が銃を乱射し9人が死亡する事件も起きている。(c)AFP